この感情は、母性？それとも－－。スポーツメーカーに勤める30歳、多和田聡子は、夜の公園で12歳の美しい少年、早見真修と出会う。元恋人からの残酷な仕打ち、家族の高圧と無関心。それぞれが抱える孤独に触れた二人は、互いを必要なものと感じていく－－。「このマンガがすごい！２０１７「＜オトコ編＞第2位！ 年齢や立場の違いを超えた二人の交流を描く話題作！！
電子コミックスで何か面白そうなものがないかなって見てたときに、表紙の女の子？男の子？がカワイイな～と思って読んでみたらツボにはまってしまいました(笑)
なんかじわ～ってきたんです！
題名が「私の少年」なのでかわいいと思った子は男の子でした。
私の少年 第1話 体温計 ネタバレ
主人公は今年で30歳の多和田聡子。
スポーツメーカーに勤務していて、毎朝体温を測るだけの日課を8年も続けています。
会社には大学時代に付き合っていた上司の椎川さんも同じ部署で働いています。
大学のフットサルサークルで知り合って付き合いだしたけど、1年で二人は別れていました。
椎川から「別れよか」と言われ聡子も「別にいいよ」と。
その椎川は会社でも「聡子」と呼び、何かとチョッカイをかけてきます。
一方の聡子はというと、名字で呼んでくださいと言ってるし、椎川のからみを少しウザいと思ってる様子。
この椎川がしきりに聡子に飲みに行こうと誘ってくるんですが、聡子はそれをうまく断っています。
でも聡子って一人でビールを飲んだりするのは好きなのかも（笑)
椎川の飲みの誘いは断ったけど、自宅近くの公園でビールを一気飲みしています^^
そんな聡子のもとへサッカーボールが転がってきます。
そのボールの持ち主は、最近よくサッカーの練習をしているのを見かけていた小学生のものでした。
その子はとてもきれいな顔の子で聡子もなんて美少女なんだろうと驚くのですが、実は男の子でした（笑)
次の日の夜公園に行くと、その少年が見知らぬ男性に腕を引かれているのを発見し、思わず母親のフリ？をして助けます。
この事がきっかけで聡子はこの少年と深く関わりをもつようになっていきます。
少年の名前は早見真修(ましゅう)、12歳。
夏合宿前にレギュラーテストがあるのでサッカーの練習をしてるけど、
家でサッカーの練習をしたら怒られるので公園で練習していたという話を真修から聞いた聡子は、レギュラーテストのある金曜日まで自分がサッカーの練習を見てあげるという約束をします。
それからというもの、聡子は毎日定時で仕事を終えジャージ姿で練習に付き合う事に。
そんな聡子に椎川は複雑な表情です。
真修とサッカーの練習をしていく中で、聡子は真修に母親がいないことを知ります。
父親も毎日仕事で遅いから、別に早く帰る必要もないようです。
お母さんは離婚？死別？父子家庭なのかな・・・
でも聡子は真修に深く聞くことができません。
会社の飲み会をずっと断り続けていた聡子ですが、椎川から意味ありげな雰囲気で誘われた事、真修との練習も今日が最後だった事もあり、椎川と翌日に飲みに行く約束をしてしまいます。
「飲みに行っても結局お互い仕事の愚痴で話題ループして終わるのフモーすぎません？」
「フモーじゃなければいいの？」
うーーーん、椎川さん思わせぶりな態度ですね。。
真修との特訓最後の日。
明日のテスト、お姉さんも応援してるね、頑張って！と二人の特訓は終了しました。
椎川との約束の日。
いつもと同じで変わらないし、期待もしてない・・そんな風に思う聡子ですが、どこかそわそわして落ち着きません。
指定されたお店に聡子が着くと、なんとそこには椎川と見知らぬ女性がいました。
かわいらしい雰囲気の女性の薬指には指輪。
そして二人の親密そうな雰囲気から聡子は察します。
あー、まじか。そうか。なんだこれ。
無理に笑顔を作ってもなんか微妙。
なにかを期待していた訳じゃないのに・・・。
それでも心の奥から湧き出る虚しさ。
みんな幸せそうに見えても
触れられたくないものを心にしまっていて
それがうっかり外に飛び出さないよう生活してること
全然 私だってわかっているけど
今だけはそんなの嘘じゃないのって疑ってしまうよ
家に帰ったら化粧おとしてすぐ寝ようと思っていたのに、聡子の足はいつもの公園に。
するとそこにはぽつんと一人、真修の姿が。
真修はテストの結果、レギュラーにはなれなかったようです。
小学生のうちにレギュラーになれないなら、この先も花開くことはないのでサッカーは辞めなきゃいけない。
だからもう辞めます。
聡子はそんな真修を見ながら、色んな疑念が湧いてきます。
伸びた髪
年齢の割に幼い服装
空気の抜けたボール
言い聞かすような大人の言葉
聡子は真修がネグレクトされてると思ったんだと思います。
真修が昨日と同じ服を着ていた事やお風呂に入っていない事を知った聡子は真修を自分の家につれて行きます
よその子を勝手に家に上がらせるのもどうかと思う聡子でしたが、風呂に入れない親よりマシと自分に言い聞かせます。
真修がお風呂に入っている間にうたた寝してしまった聡子は真修に起こされます。
寝ぼけた聡子は思わず体温計を探します。
意味はないけど体温を測るクセがあると真修に話す聡子。
なんでですか？と真修に聞かれ、なんでだろうと考えて涙を流します。
続ける理由はもう無いけれど
はじまりだけはずっと覚えてる
なるほど、体温を測るのは椎川がきっかけだったんですね・・。
そんなに好きじゃなかったし未練なんてひとつも無いのは間違いないのに、
彼もわたしと同じものを抱えて生きているとばかり勝手に思い込んでいた
聡子は椎川と別れた時の風景を思い出しています。
そんな聡子を真修が抱きしめます。
お母さんが悲しい時は人の胸の音を聴くといいって
ああーー、このシーンは胸がキュンとなりました。
そんな真修に聡子が言います。
はじまりは色んなものがきっかけだったよね
でもここまで続けてきたのはあなたよ
終わらせるのもあなたでいいの
今度は真修の目からも涙が。
おれ、やめたくなかった
聡子はしっかり真修を抱いてあげています。
そして翌朝。（真修泊まったんですね)
聡子が起きると真修は既に起きていました。
聡子にまたサッカーを教えて欲しいと言い、聡子も笑顔でいいよと答えます。
私の少年 第1話 感想
なんかこの1話だけでもお話が完結してもいいようなストーリー展開で、じわぁ～と心に染みるというか。。
良いお話でしたね。
この二人がこれからどうなっていくのか気になります。
しかし・・・真修が可愛すぎる（笑）
おばちゃんもあれこれ世話を焼きたくなってしまいました（汗）
