原作：兎山もなかさん、漫画：椎野翠さんの「きみは面倒な婚約者」story07のネタバレ感想です。
社長令嬢の紫乃と営業部ホープの橘が婚約して3年、どこかよそよそしかった紫乃も本心を見せてくれるようになり、紫乃の父親からも結婚をたきつけられた橘は気持ちを固め、ある場所に紫乃を呼び出すが…!? そして紫乃もまた、ある決心を固めていた――。婚約から始まった二人の気になる恋の行く末は!?
きみは面倒な婚約者story07 ネタバレ
story07は橘さん視点からのお話です。
花澤さんから昨晩の橘と紫乃さんの営みについて「セクハラで訴えます！！」とイチャモンを入れられた関係で（笑）一人ランチをとっていました^^
おむすびをパクつきながら、社長から二人の婚約を認められてからのことを回想していました。
社長が言っていた「のっぴきならない事情」とは何だったんだろう。
紫乃さんにも自分が婚約したいと申し出たことが伝わっていないし、自分が社長子息という事も伝えてないので、本当の事を知ったら怒るかも・・・。
ただ橘さんは「御曹司だから」ではなく、自分自身が紫乃さんの相手に選ばれたんだと思っていて欲しかったようです。
こういうのを知ると、紫乃にこの橘さんの思いがなんで伝わらないんだろう！！って凄いもどかしい。
でも、橘さんも婚約の裏事情がわかってないので、この婚約が本当に紫乃にとって良かったのかどうか悩んでいるんですよね。
こういったところから橘さんもちょっとずつ遠慮というかそういうのが出ちゃうのかなぁ。
「――いや、大事なのは結果だし。今は紫乃さん、俺のこと好きだし。」
まぁ橘さんは始まりはどうであれ、今はうまくいってると思っているんですよね。
橘さんは社長から「手を出したら破談ね」と約束させられていたので、清く正しい婚約者の距離感を保ってゆっくり二人の関係を育んできたようです。
「よくがんばった、俺は耐えたよ、うん。」
でも紫乃さんから抱いて欲しいと言われて、その約束は破っちゃいましたけどね（笑）
自分でも一度紫乃さんを抱いてからは歯止めがきかなくなってきてるのを自覚していました。
そりゃぁ、紫乃ちゃん、かわいいもんね。わかるわかる！
そして、自分が紫乃の首筋につけたキスマークを紫乃が気づかずにポニーテールにしてしまったせいで、それが社内で噂になっていました。
その噂は橘さんの耳にも・・。
「あのキスマークつけたのって橘？だよな？」
「俺に決まってるだろ、他の誰かだったら大問題だ」
「そんなことが起きたら俺は紫乃さんのことをめちゃくちゃにすると思う。もう俺のことしか考えられない位――」
そんな事を思っている自分に「ヤンデレか」と一人突っ込みしてるとまたもや同僚の噂話が聞こえてきました。
それは橘が婚約する直前まで遠恋の彼女がいたけど、社長の娘との婚約で別れてしまったという話。
「あー、ハイハイこの手の話ね。」
橘さんは紫乃さんに会うまでは、この会社で恋人を作る気もなかったし合コンの誘いも面倒だったので、ネット検索でたまたま出てきた新人モデルか誰かの写真を自分の恋人だと嘘を言っていたのです。
そして、その同僚はもう一つの噂についても話し始めました。
それは、婚約前に資料室で橘さんと紫乃さんが通称“ヤリ部屋”と呼ばれる資料室で密会していた。
どちらかが体で落としたのではないか・・・と。
噂ってホント怖いですよね。。。
ささいな話が尾ひれがついてどんどん大きくなってしまったようです。
そんな話を聞きながら橘さんは思います。
「・・・勝手なことを。人がどれだけ我慢してたかも知らないで。」
そんな橘さんのところに、年齢不詳の社長秘書、牛島さんから社長がお呼びと声をかけに来ます。
案の定、社長の用件は紫乃の首の後ろにあるキスマークのことについて^^;)
橘さんは笑顔で「さあ、虫刺されじゃないでしょうか」とシラをきります（笑）
社長は怪しみながらも、橘さんの言うことを取りあえず信じてるっぽいのかな。
まぁ橘さんもちょっと反省はしてるようですね。
実は社長はかなりの親バカで、いつでもどこでも秘書の牛島さんに二人のことを見張らせていたようで。
そのせいで橘さんは紫乃さんに敬語を使うのが癖になってしまったようです。
最近は牛島さんの動けないスケジュールを狙ってデートをして、帰り際のキスだけでずっと抑えてきていたのです。
橘さんは結婚前に手を出したら破談という約束を本気で守るつもりでした。
でも大好きな紫乃さんから「橘さん、私のこと抱かないじゃないですか」と言われたら・・・と紫乃を思いだしながら口元がちょっとニヤけてます。
そんな橘さんに社長が、いつ結婚するんだ？早く孫の顔も見たい！とせっつきます。
橘さんも結婚のことを考えていたところだったようで、「はい、もうそろそろ」と笑顔で答えます。
婚約してから開いてしまった距離が近頃では縮まったし、紫乃さんが本心を見せてくれるようになった。
ここまで流れに任せてきた分、結婚のタイミングは自分の言葉で、結婚が前提の関係だったからこそ、新鮮な気持ちで進みたい！！
お～～、プロポーズを真剣に橘さんが考えています（ドキドキしますね～）
橘さんはどんな言葉で？どこの場所がいい？
その時、紫乃さんはどんな顔をするんだろう！
もうこの一度しかないチャンスを絶対外してなるものか！！！！
ということで、この事を相談するのが花澤さん！？（おーーーい、橘さん、なんで！！？と突っ込んでしまいました）
橘さんはマンションのベランダで缶ビール1杯で花澤さんにその話をしています。
「考えてみるとこんな手近な女子は花澤くらいで」
「手近言うな、せめてもっと私を持ち上げて下さい！」
なんて会話をしながら、まぁこれはこれで先輩後輩って感じで良い雰囲気ですよね。
橘さんは花澤さんと会話をしながら、「自分もこんな風にして紫乃さんと過ごしてみたいんだ」と気づきます。
おしゃれなレストランで高級ワインを飲んで微笑みあってるだけじゃなくて。
俺はまだ紫乃さんとしてみたいことが山ほどある。
ただ紫乃さんが昨日までは怒ってると思ったら、今日は元気がなかった。
スマホを握って眠っていたときも実は泣いていたのかも・・・と紫乃さんが浮かない顔をしていた事をふと思い出します。
そして、「女心はよくわからん・・・」とつぶやきます。
そんな橘さんに花澤さんがアドバイスをします。
「橘さんは言葉が足りてないんじゃないんですか」
すごく好きなこととか大事だって事はもっと伝えた方がいい、加治屋さんにはそれはちゃんと伝わっていない。
加治屋さんは橘さんが自分に渋々付き合ってるだけなのかもしれないと思っていると。
社長令嬢だから、社長が決めた婚約者だから付き合っていると。
花澤さん、ナイスアドバイス！Good jobです。
「そう思うと、案外 面倒ですね、婚約者って・・」
この花澤さんの言葉に橘さんヘコんじゃいました・・・・。
「だから、いかにプロポーズの言葉が大事かってことですよ！」ビシッと伝えましょうと花澤さんがフォローします(笑)
それからというもの、橘さんは四六時中、紫乃さんに伝える言葉を考えます。
社長令嬢ではなく、加治屋紫乃と結婚したいんだと伝わる言葉を。
そして、とうとうプロポーズの決行日がやってきました。
橘さんがプロポーズの場所に選んだのは今まで二人で行ったことがなかった居酒屋。
いつもは静かな雰囲気のお店だったから、紫乃さんもちょっととまどっています(笑)
橘さんは紳士でスマートな理想的な婚約者を演じようとして自分でも少し見栄を張っていたところがあったんですね。
でもそれが逆に紫乃さんを不安にさせることになっていたかもと思った訳です。
だから、女子が憧れるプロポーズとか、格好つけたやり方はやめてこの居酒屋を選んだのでした。
色々悩んだけど、自分は紫乃さんとやってみたいことがまだまだ沢山あって、この先もずっと一緒にいたい。
ただ二人の男と女としてこの先もずっと一緒に！！
シンプルにその思いを伝えようとしたその時に紫乃さんから衝撃の言葉が告げられました。
「橘さん、婚約解消しましょう。」
「・・・・なんで？」
そして、気がつくと朝。
橘さんは自分の家のベッドに寝ていました。
シャツは着ているけど、ジャケットはちゃんとハンガーにかかっています。
そして、自分の手の中には紫乃さんの指輪が。
それを呆然と見つめる橘さん。
「・・・・しのう。」（コレって紫乃さんと死のうをかけてるの？）
「いっそ殺してほしい」と思う橘さん。。。
殺してほしいって思うなんて、相当ショックを受けてますよね。
そんな橘さんに橘さんのお父さんから電話が入ります。
お父さんは笑いながら婚約解消されたんだって？そろそろこっちの会社に戻ってきたら？
一度ゆっくり食事でもしようということで、橘さんはお父さんに会いにいきます。
するとなんとそこには、お父さんと一緒にいる花澤さんが！
なんでもバーで一人で飲んでいた時に偶然隣り合わせになったようで、仲良くなったようです。
花澤さん、お父さんのことを「イケオジ」なんて呼んでました。
この子、清楚な大人しいイメージからすっかりキャラ変しちゃってますねw
花澤さんは橘さんが婚約解消されたことを知って、橘さんをからかいます。
「加治屋さん、お嬢様なこと差っ引いてもモテますもんね。私の同期でも加治屋さん推しの男子いるし。橘さんがモタついてる間に愛想つかされちゃったのかもですね。」
なんて事を意地悪い笑顔で言っちゃいました。
落ち込んでる橘さんに容赦ありません。
橘さんは思います。「・・・本当にこれで終わるのか？」「ダメだろ、こんな結末は」
つづく
きみは面倒な婚約者story07感想
なんかジェットコースター的な感じで話が進みましたね。
橘さんがちょっと可哀想でしたが、その原因もやっぱ橘さんが作ってますもんね～。
花澤さんが言った通り、言葉が足りないんですよ。
いくら秘書の牛島さんが見てるからって言っても、橘さんの方が年上で先輩なんだから、気にせずにタメ口で話せばいいのに！
やっぱ敬語で話されると距離を置かれてるのかなぁって思っちゃいますよね。
まぁ紫乃さんも敬語ですけどね^^;)
お嬢様だからそれが自然なのかな。
けど「いっそ殺してほしい」って思うぐらい、橘さんにはショックだったんですよね。
それほど紫乃ちゃんの事が好きなのに、それが紫乃ちゃんには伝わらないのか・・・。
婚約者って難しい・・・。
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