夫のレンタル、始めました 10話 最終回 ネタバレ・感想

「ダークネスな女たち」に掲載されていた小川由里子さんの漫画「夫のレンタル、始めました」の10話を読んだのでネタバレと感想をご紹介します。

では早速「夫のレンタル、始めました」10話のネタバレと感想にいきます!

夫のレンタル、始めました 10話 ネタバレ

桃介が帰ってきたと思って華帆がドアを開けると、そこにいたのは松岡でした。

松岡は突然やってきてしまったことを謝りますが、華帆にどうしても会いたくなったと話しました。

部屋に入ってもらうのはちょっと・・・と思う華帆ですが、人目もありつい松岡を部屋に入れてしまいます。

松岡を部屋に入れたものの、もし今桃介が帰ってきたらどうしよう・・・と松岡のことよりもやはり気になるのは桃介のことでした。

そんな華帆の気持ちはすぐさま松岡にも伝わりました。

華帆が何より夫のことを大事に思っていることがわかった松岡は、わざと華帆を挑発するようなことを言い出しました。

離婚する決心がついたなんてウソですね、夫のために離婚すると言ってますが華帆さん自身の気持ちはどうなんですか?

いい年して自分のこともわかってないなんて幻滅したなー。

お茶のひとつも出してくれないし、部屋のセンスも僕とはあわない。

そう言って松岡はさっさと家を出ていってしまいます。

そして家の外で「華帆さんお幸せに・・」とそっとつぶやくのでした。

松岡の豹変ぶりに最初は腹が立っていた華帆ですが、松岡の言う「自分自身の気持ち」というのを改めて考えてみるとやっぱり自分は桃ちゃんと一緒にいたいということがハッキリとわかってきました。

松岡さんは私を素直にさせるためにわざとあんな態度を取ってくれたんだ。

華帆は改めて松岡に感謝するのでした。

一方、なかなか家に戻ってこなかった桃介。

実は家に戻る途中で桃介はエリーさんが危篤だという電話をもらっていたのです。

急いで病院に向かった桃介はそこで衝撃の話を聞くことになります。

実はエリーさんは桃介の母親で、そのことを隠して客として桃介に会っていたのでした。

エリーさんから全てを任されたと話す男性から、エリーさんが片時も離さず持っていたと言われ渡されたのは桃介が載った雑誌の切り抜きと赤ちゃんの時の桃介の手形。

末期ガンだったエリーさんは病院の待合室で雑誌に載った桃介を見て、本当は一生会うつもりはなかったのに気持ちが揺らいでしまい客として桃介に連絡してしまったのでした。

本当のことを話すのはエリーさんから口止めされていましたが、自分の独断で話すことにしたと話す男性。

そして男性は預かったお金もしっかり運用していることを桃介に伝えるのでした。

桃介は取りあえず騙されたわけじゃなかったことに安堵しますが、いきなり母親のことを言われてしまい何がなんだかわからなくなります。

でも自分の赤ちゃんの時の手形にそっと手を合わせてみると何とも言えない気持ちが湧いてくるのでした。

桃介は目の前に横たわるエリーさんの手をそっと握りしめ「お母・・さん・・?」と語りかけました。

エリーさんはそのまま目を開けることなく、明け方に静かに旅立ちました。

そんなことは全く知らない華帆ですが、桃介と一緒にいたいという気持ちを素直に伝えようと心が決まったおかげで晴れやかな気持ちで朝を迎えられていました。

ひとりで近所に散歩にでかけていた華帆に桃介から電話がかかってきました。

今すぐに会いたい、どこにいるの?

息を切らしながら華帆が待つ公園にやってきた桃介は、嬉しそうに自分の手形を華帆に見せます。

そして、育ちが悪いから親になる自信がなかったこと、そのことを素直に相談できなくてこじれてしまったことを正直に華帆に話し始めました。

でも母親に会えたことでもう平気になったと言い、その手形は自分のものだと打ち明けました。

母親が自分の手形をずっと持ってくれていたと聞いて、自分の中にあったわだかまりが全部なくなったと明るい顔で話す桃介。

だからもし子供ができても自分なりに頑張ればいいのかなと思うようになったと桃介は華帆に伝えました。

母親と会えたという話にも華帆は十分驚かされましたが、桃介が辛い気持ちをひとりで抱えていたことに華帆はショックを受けます。

桃ちゃんがつらい時に私は家族や松岡さんに甘えていたんだと思うと、華帆は桃介に対して申し訳なく思うのでした。

華帆は泣きながら桃介に謝り、桃ちゃんのことが好きだから家に帰って来て欲しいとお願いしました。

ひとりが嫌だからネットカフェに泊っていただけだった桃介は華帆から「帰ってきて」と言われてちょっとビックリしますが、華帆からそう言われると嬉しくなってしまいます。

これからはもうひとりで抱えないで私にも分けて、家族でしょ?

華帆が桃介にそう語りかけると桃介は「うん」と答え、二人は抱きしめあったのでした。

それから2年後。

華帆は旅行会社で相変わらず忙しい毎日を過ごしていました。

美佐子は夫と別れシングルマザーとして頑張っており、二人は今ではすっかり仲の良い同僚になっていました。

桃介はレンタルパパの仕事は続けていましたが、それでは仕事の幅ができないということで電気工事士の資格取得を目指して頑張っていました。

今日は午後から会社を休んで不妊治療のために病院に向かうことになっていた華帆。

会社を出ると桃介が車で迎えにきてくれていました。

桃介は相変わらず優しく華帆のためにお弁当を作ってくれています。

華帆はこの不妊治療をいつまで続けるか具体的なことは何も決めていませんでした。

もちろん子供を授からないことだってあるでしょう。

でも、ただひとつはっきりしているのは

私たちには互いに思いやりあい人生を共にしたいと思える人がいるということ。

大切な人と過ごすことができる幸せに華帆は感謝するのでした。

夫のレンタル、始めました 10話 感想

ハッピーエンドというか、大団円でのラストでしたね。

華帆と桃介はこれから一層良い夫婦になりそうですね。

10話と少し短い感じはしましたが、よくまとまっていたというかストーリー展開も良かったと思います。